「なんでトライアスロンを始めたの?何が目的?きっかけは何?」
会話の中でトライアスロンが趣味だというと、こういう質問をされることがあります。
これは私にとってはなかなか難しい質問です。
人によっては、「テレビやYoutubeの動画でトライアスロンレースの様子を見て、かっこいいと思って始めた」「友達に誘われて始めた」という人や、「もともとマラソン(バイク・スイム)が好きで、それが高じてトライアスロンレースに参加するようになった」という人もいるでしょう。
私の場合は、何か強い目的(「カッコイイ!完走してみたい!」という憧れなど)があったわけでもなく、先輩に勧誘されたわけでもありません。
一方、ランやバイク、スイムのバリバリのアスリートだったわけでもありません。
何かに導かれて、いつの間にか始めることになった、というのが答えです。
この記事では、まったく個人的な話になりますが、私がトライアスロンを始めるに至った背景をお話します。
私がトライアスロンを始めたきっかけ
ポイントは、下記の4つになります。
(1)高校生までは運動部で走り込んでいた。
私は中学・高校ではバスケットボール部に所属しており、毎日のように体育館や学校の周りを走り込んでいました。
私は本来は短距離走向きの筋肉で、長距離はあまり得意ではなかったのですが、とにかくバスケ部というものは走らされるもので、とにかくハードな練習の成果もあり、長距離走大会ではメダルをもらうほどには速くなっていました。
運動部を引退後も、「月に1,2回は走ったりして体を動かさないと気持ちが悪いな」と思うくらいには、運動習慣が身につきました。
(2)大学生のときにスカイスポーツにはまった。
大学入学直後、勧誘を受け、スカイスポーツのサークルに入ることにしました。
自分のグライダー(エンジンなし)を持ち、毎週末車で山のある田舎まで行き、空を飛ぶ生活。
大自然の中で、自然のコンディション(気候条件)に身をゆだねて楽しむエクストリームスポーツの虜になりました。
(3)社会人になって、習慣的に市民プールで泳いでいた。
実は大学のときからやっていたのですが、月に1,2回は、近所を走ったり、市民体育館のジムにいったり、市民プールを泳いだりしていました。
そのうち特に着替えなどが楽なプールを選択するようになり、仕事のあとなどにプールによって1~2km泳ぐ、というのが習慣になりました。
この頃は、特にレースを意識しているわけでもなく、健康維持のために泳いでいました。
ただ、(2)のスカイスポーツの楽しさが忘れられず、プールで泳ぐだけでは退屈だなあ、刺激が足りないなあと思っていたのも事実です。
(4)もともと自然が好きだった。特に海が好きだった。
私は(2)で自然の中のスポーツが好きだといった通り、もともと、山や草原など、自然がたくさんの場所が大好きでした。
特に青い海や透明度の高い川が大好きで、真夏には沖縄や渓谷などをしょっちゅう訪れていました。
一方私はTVゲームも好きで、「ファイナルファンタジー7」「ゼルダの伝説時のオカリナ」「スーパーマリオRPG」などのゲームの中で、美しい草原を駆け回りながら、「こんなところに行ってみたいなあ」とよく妄想したものです。
ゲームキューブの「スーパーマリオサンシャイン」というゲームも大好きで、マリオを操作して、舞台となっている青い海やビーチを泳いだり駆け回ったりして、「マリオみたいに、すいすいときれいな海を泳いでみたいなあ。実際は海を泳ぐのなんてこわいけど…」と思っていました。
(1)~(4)を踏まえ、あるとき、周りの友人たちに「市民プールを泳いでいるなら、大会に出てみたら?海を泳ぐレースがあるらしいよ」と教えてもらい、近くで開催されていたオープンウォータースイミング(海や川を泳ぐレース。スイムのみ)の大会にでてみました。
500mと短いレースに出場しましたが、結果は女子の部6人中2位と大健闘。その2か月後にはアクアスロン(スイムとランのレース)、1kmスイム+10kmランを完走しました。
そんな中、レース会場であった人達に、「僕は普段はトライアスロンのレースに出ていて、肩慣らしにスイムのみ(アクアスロン)のレースに出てるんだ。あなたは出ないの?」と聞かれることがあり、興味がわきました。
そして、立ち寄ってみた自転車屋さんでトライアスリートの店員さんに魅力的に勧誘をうけ、あれよあれよという間にロードバイクを購入、翌年には初めてのトライアスロンレース、スタンダード・ディスタンスを完走しました。
- のバスケ部で培った走力
- のスカイスポーツで養った自然のスポーツへの愛と、マイ乗り物を大切にする心
- の市民プールで培った泳力
- の大自然と海を愛する心
これらすべてがパズルのピースのようにはまり、トライアスロンの道にいざなわれたのでした。そして、スカイスポーツをやめてからなんとなく心にぽっかりと空いていた退屈の穴は、いつの間にかすっかり埋まったのでした。
以上が私がトライアスロンを始めたきっかけであり、背景です。
始めるきっかけは人それぞれあるでしょう。ただ言えるのは、
- トライアスロンは、今まであなたがやってきたいろんな趣味やスポーツの経験を生かせるスポーツであること。
- 楽しいこと、刺激のあること、挑戦しがいがあることを求めている人、日々にちょっと退屈している人にこそ、ぴったりのスポーツであること。
- トライアスロンに興味がある人は、きっと見えない力で自然とこの世界にいざなわれること。
です。
あなたが今トライアスロンの記事を読んでいるのも、何か神様からのメッセージであり、この世界に呼ばれているのかもしれませんよ。
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