「趣味は何ですか?」
「トライアスロンです」
私がこのように人に答えたとき、もっともよく返ってくる反応がこちらです。
「ええ?きつそう!!」
「なんで始めたの?」
「なぜわざわざそんなきついことやってるの何が楽しいの?」
そしてこれらは、私だけでなくあらゆるトライアスリートが経験している反応だと思います。
でも、我々トライアスリートからすると、これは返答に困ってしまう質問です。だって、「トライアスロンは魅力だらけで、むしろ始めない理由がわからないから」。
というわけで、トライアスロンの魅力をご紹介しましょう。
トライアスロンの6つの魅力
- 楽しい。
- 達成感がある。
- 仲間ができる。
- 生活にハリが出る。
- 体力・筋力がついて健康になる。
- 自信がつく。自分を好きになる。
1.楽しい。
なんといってもトライアスロンは楽しいです。
トライアスロンレースは基本、海や湖、川があり、自転車で走ることのできる場所、つまり田舎・郊外で開催されます。
近場でもよし、遠方でもよし、沖縄でもよし。
行ってみたい場所で開催されるレースにエントリーして、広々とした青い海や湖を泳いで、緑に囲まれた車道や美しい自然公園で自転車で走り、さらに応援されながら走る。
大自然と一体になりながら流す汗は最高です。レースの会場には、世俗から離れ超越したような独特の雰囲気があり、いつもの生活とは全く異なる非日常を楽しむことができます。
2.達成感がある。
トライアスロンは達成感があります。
数か月先のレースにエントリーして、その日までトレーニングを積み体調を整え、当日には、4時間近くかけてスイム・バイク・ラン合計で51.5kmを完走した時の達成感。10時間近くかけて100kmを超える距離を完走した時の達成感。
ヘトヘトになりながら、「今回は完走できないかもしれない」と不安にもなりながら、とにかく「あと少し、あと少し」と自分を鼓舞しながら走り続けてついにゴールテープを切ったときには、「自分、えらい。本当によく頑張った」と自分をほめたくなるものです。
これは仕事でもなかなか感じられない、最高の経験です。
3.仲間ができる。
トライアスロンをやっていると、自然と仲間が増えます。
地元のトライアスロンチームにはいるのもよし。トライアスロンスクールにいくのもよし。バイクやプールのジムに通うのもよし。
レース会場で知り合うのもよし。レース前後の懇親会で仲良くなるのもよし。
私も実際、トライアスロンを始めて2年間でフェイスブックの友達の数が50人以上は増えました。
しかもトライアスロンをやっているもの同士というのは、絆が深いです。お互いに、「この過酷な趣味をよくやってるな」と(言葉では表しませんが)敬意を払い合う関係になります。
また主観ですが、トライアスロンをやってる人は魅力的な人が多いです。
「変わったことをやりたい、新しいことに挑戦したい」という好奇心・向上心・冒険心の強い人が多く、社交的で快活で、心身ともに強い人が多いです。
経営者や医師など、社会的に活躍されている方も多いです。
一緒に海やバイクの練習会などを行う仲間ができたりして、とても楽しい日々が過ごせます。
4.生活にハリが出る。
トライアスロンを始めると、実は生活にハリが出ます。
トライアスロンのレースにはシーズンがあり、スイムができるだいたい5~10月に集中しています。そしてエントリーは、通常半年前くらいに開始されます。
年末から春にかけ、「来年(今年)はいつどのレースに出るか、いくつ出るか、どの距離に出るか」という計画を立てることになります。
そしてエントリーしたレースに向けて練習計画を立てて実行し、レース前には(遠方であれば)交通や宿泊の手配などを行います。
つまり、「数か月後の自分の生活を見通し、レースに合わせて自分のピークを持っていく」という日々になります。
実際私はトライアスロンを始めて、「なんとなく毎日を過ごす。週末がやってきらどこかに行くか、家でだらだらすごす」という受け身な状態から脱出し、「来月には〇〇でレースがあるからそのために練習をし、準備をしよう。今月は週3でジムに通う。3か月後にはさらに長いレースがあるからトレーニングの回数を増やして週4にしよう。それが終わったら近場の温泉にでも入りに行こう」というような、とても前向きな日々を送るようになりました。
5.体力・筋力がついて健康になる。
トライアスリートの生活は、普段はトレーニングを行い、ときどきレースに出る、という形です。普段から自然と運動習慣がつき、脂肪が落ちて筋肉がつきます。つまり健康でカッコよくになります。
私自身、トライアスロンを始める前より明らかに筋肉も体力も付き、体つきがかっこよくなり、疲れにくくなりました。
「次のレースではもっといいタイムを残したいな」と思うので、ジムに行ったり走りに行ったりするモチベーションも上がり、さぼることはなくなりました。
6.自信がつく。自分を好きになる。
トライアスロンを始める前は誰でも、「トライアスロンって過酷なスポーツでしょ?海を泳いだり長距離を走ったりするんでしょう?ロードバイクを現地まで運んだりするんでしょ?大変そう。私にできるのかな…」などと不安になるものです。
その状態からトレーニングを積んで、1回、2回…とレースを完走すると、成功体験となり、自信がついてきます。
日常生活で困難な状況に陥ったときにも、「私はあんなに無理かもと思ったきついレースを完走したんだ、だからこれも大丈夫」と自然に思えるようになりますし、すごそう・強そうな人と対峙しなければならなくても、「この人はトライアスロンをやってないけど私はやってる。だから私の方が強い(?)。だから大丈夫」などと自分を鼓舞する材料になります(本当に強いかは不明ですが…)。
そして、トライアスロンというきついことを続けている自分のこともいつの間にか好きになります。
実際、トライアスリートで、オドオドしてたり卑屈だったりするタイプの人を見たことがありません。特にハイレベルなトライアスリートは、内側から自信がにじみ出ていてみんなカッコイイです。
私はトライアスロンを始める前よりずっと、自分に自信を持てるようになったし、自分を好きになりました。
楽しくて、達成感があって、仲間ができて、生活にハリがでて、健康になれて、自信がつく。一石二鳥どころではなく、一石六鳥です。
しかも、この一羽一羽の鳥は、言葉で伝えるのは難しいですが、ほかの趣味では得られない、独特の「楽しさ」「達成感」「仲間」「生活のハリ」「健康」「自信」なのです。
ゲームをやって楽しい気持ちや、仕事で得られる達成感や、いろんな趣味で得られる仲間などとはまた違った、トライアスロン独特の、代替不可能なものです。
トライアスロンは生涯スポーツだと言われます。それは、瞬発的な筋肉をあまり必要とせず個人競技のため、高齢になっても続けやすいというのもありますが、このトライアスロンの魅力に取りつかれて、「一生このスポーツを続けよう」と思う人が多いからというのがあるからではないかと思います。
6つの魅力のうち、味わってみたいと思うものがあれば、ぜひトライアスロンの世界に飛び込んでみてください。
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